【第35回】韓国での子どもへの熱心な教育期待の背景

執筆者: 山岡 テイ(情報教育研究所所長)

韓国の園や家庭を訪れるたびに、子どもの教育に対する保護者の期待感が、日本と比べてかなり高いことが伝わってきます。とくに、多くの保護者が熱心なのは、英語など子どもの将来を見越した「先取り教育」です。今回は、幼児教育を支える韓国の公的な機関や施設が果たす役割や韓国人が多くを占めるニュージーランドへの英語留学なども含めて「教育期待への背景」をご紹介します。

☆国内で語学留学体験ができる「英語村」
現在の李明博大統領政権では、2008年から約4,500億円の予算を投入して、およそ2万3,000人もの英語教師を採用するなど、2013年までには小中高の英語の授業をすべて英語で行えるような英語教育を目ざした計画が賛否両論の中で行われています。

国策として、英語教育に力を入れているので、小学校での英語教育を先取りするかたちで、この数年、どこの保育園や幼稚園を訪問しても英語教育の強化は必須条件となっています。園長先生がたからも、「保護者の要望を受けて、英語は週何回かではなくて、毎日の活動に組み込んでいる」とか「ネイティヴの講師を中心にしている」、「英会話のレッスンを課外活動として増やした」などの声を聞きました。

今や日本でも有名な韓国の「英語村」施設は、一種のテーマ・パークのように数か所に設置されており、国内からだけではなくて、日本を含む海外の観光客も英語村体験ツアーに大勢が参加しています。

それらの中から、ソウル市の郊外に位置する京畿道(県)坡州市にある大規模な 「Gyeonggi English Village」を訪問しました。ソウル市街地から車でおよそ1時間の英語村に着くと、大きなストーンヘンジを模ったオヴジェが正面玄関前にそびえ立ってお出迎えしてくれています。

英語村のストーンヘンジ

この英語村に入るためには、入国審査のための英語村用「パスポート」を持って、「入国管理局」のカウンターで所定の手続きを終えてから「入国」できる一連のセレモニーを行う必要があります。そこを通過してお城のような正門をくぐると、目の前には欧州の街並みが開けます。

東京ドーム6個分に相当する広大な敷地には、バスやトラムが走っており、市庁舎を中心にして博物館や劇場、郵便局、警察、銀行、診療所、本屋、ベーカリーやレストラン、パブなど数々のショップが本物の街のように並んでいます。その奥には、研修合宿の滞在者用の宿泊施設、ネイティヴの教員やスタッフ、ショーの出演者などが住む斜面を活かした丘の上にある寮などが点在しています。警察には映画に出てくるような留置所もありました。

施設内の移動にはバスやトラムが便利 犯人役(?)のロールプレイができる警察署 寄宿舎のような研修用宿泊施設

道を歩いていると、まるで異空間の英語圏の街に迷い込んだような錯覚に陥ります。ここで出会うスタッフは基本的にすべて英語で話しかけてきます。一般の観光客にはさまざまな参加型のゲームやミュージカル、ショーなどのエンターテインメントが用意されており、親子や家族で遊びに来ても終日楽しめる企画が充実しています。

さらに、この施設では、全国の園児や学生達が課外活動の一環として、定期的に団体で訪れているので、多くの豊富な英語学習のための教育プログラムが用意されています。

広大な敷地に充実した設備の「アイ・コレア」 体育館や劇場、AV機器施設やホールも完備 傘下のYukyoung.comの教材は韓国の多くの園で愛用

英語村を運営する総責任者であるDr. Won-Jae Jang氏を2009年11月に訪ねたとき、彼は、それまでの子どもや学生、家族を中心とした英語村のイヴェントや企画内容だけではなくて、教員や公務員、企業のビジネスマン向けに特化した研修プログラムを開発していると語っていました。

現在は、年齢や職業を越えたカスタムメイドの特別プログラムも含めて、韓国の国内に居ながらにして英語圏の本場で身につけるような英語教育の体験学習ができるように、きめ細かでより専門化された包括的プログラム活動が運営されています。

☆英語教育ニーズの受け皿
ところで、韓国人の英語教育への熱いニーズを受けて、今度は済州(Jeju:チェジュ)島に、ロンドンに本部校があるNorth London Collegiate School Jeju(ノース・ロンドン・カレッジエイト済州校)が2011年11月に開校されます。https://www.nlcsjeju.co.kr/

ノース・ロンドン・カレッジエイト・スクール(以下NLCSと略す)は、ロンドンでは女子校ですが、済州島に開設される分校は、男女共学で幼稚園から高校までの14年間を目ざして、すでに、入学願書受付は行われて入学試験が進行中です。本校は1850年設立の歴史ある名門校のようです。ロンドンのNLCSを受験しようと思っていた韓国人の子どもがこちらに志願し直した話も聞きました。

NLCSのHPによるとIB(国際バカロレア)資格試験では、過去5年にわたって最上位の成績を獲得し続けていると記載されており、オックスフォードやケンブリッジ大学の入学許可レベルの実績もあげているとか。その教育力と本場の英語を活かして、距離的には東アジアの真ん中という好立地条件に位置する済州島では、いま韓国のみならず日本や中国、台湾など近隣国の子ども達をも対象にした新しい英語教育ビジネスが動き出しています。

現在、日本の国内でも、海外留学より経済的にも距離的にも近い国内留学ということで、多くの韓国や中国国籍の子ども達が日本の英語系インターナショナル校に通っています。その一方で、日本の子どもが中華学校に入学するなど、親の多言語能力への期待は国籍を越えて高まるばかりです。

なお、国際バカロレアは日本を含む世界の多くの大学で入学資格として採用されており、その位置づけは大学によって異なりますが高く評価されています。IBについては、『【第8回】地域に根づくアメリカでのIBO公立小学校』にも詳しく書いていますので、ご興味のある方はご覧ください。

韓国の済州国際教育都市プロジェクトは、NLCS Jejuの開校を初めに、欧米の名門校の小学校から大学までの分校を招致目標にして、将来的には英語教育学園都市を大々的に建設する構想でスタートしています。その背景には、この10年以上増え続ける英語圏への子どもや母子留学を国内需要へとシフトさせる着想が根付いています。東アジアの英語教育ニーズを韓国の教育産業として受け皿を広げるグローバルビジネスが官民協同で進行しています。

ところで、日本でも教員用の英語研修講座は各種催されていますが、韓国では、いろいろな公的機関でも実施されています。そのひとつは、「ai corea:アイ・コレア」というソウル市にある財団です。ここは1981年に設立されて、すでに30年近くの活動実績があります。広大な敷地に、乳児から大人までが利用できる劇場や図書館、養護施設や保育所、カウンセリングなどの施設が揃っており、豊富で充実した総合的な教育プログラムが用意されています。
アイ・コレア:http://eng.aicorea.org/

梨花女子大学校の名誉教授でもあるDr.Tae Lyon Kim財団理事長は、長年に渡って幼児教育や母子保健、子どもや家族の心身の健康な発達を目ざす領域での研究や実践で活躍なさってきた方です。彼女は、子ども達の未来には家族の絆と教育や保育に携わるすべての人達が有機的な関わりと交流をもって支えていくことが必要で、そのために財団活動が果たす役割は多いと語っていました。

日本でいうと、東京の青山にある「こどもの城」のイメージに近い公的な施設ですが、日本と異なる点は、ここでは、一般の親子や小中学生に向けた実践的な各種英語プログラムや教員用の英語研修講座が展開されており、保護者達にも好評を博していました。

アイ・コレアの英語エリア「イングリッシュ・ゾーン」 子ども用から教員用まで豊富なプログラム

☆「キロギアッパ」と伝統的な「人性教育」のバランス
韓国人学生の英語圏留学先は、アメリカやイギリス、カナダ、シンガポールなど多様です。とくに物価も安く治安が良いニュージーランドは韓国人に人気があります。それを表すように、ニュージーランドでは、2010年の学生ビザ取得で滞在する外国人73,432人のトップ4位は、①中国14,998人で20% ②韓国10,166人で14% ③インド8,982人の12% ④日本は3,361人4.6%が占めていました。http://www.dol.govt.nz/index.asp

この5年間で見ると、日本は2007年まで3位でしたが、インド人の急増で2008年には4位に下降しました。13億や11億という中国やインド、韓国の2.6倍以上の人口の日本と比べて、韓国留学生が占める本国の人口への割合比率がいかに高いかがわかります。

今年も私はニュージーランドの大学へ講義や調査のために行きますが、例年、3月の新学期のキャンパスは中国人やインド人、韓国人などアジア人のフレッシュな学生で溢れており、今やその中に身を置くことで、ニュージーランドの新学期を実感するようになりました。

大学だけではなくて、この数年は、園児や小学生が母親と一緒に語学留学しているアジア人家族にもよく出会います。ニュージーランド政府や教育機関が国の主力産業でもある「語学研修・語学留学」に対して、特別措置や枠を広げて、アジア人を誘致しているのです。以前は、「パラシュート・キッズ」と呼ばれて、小中学生の子どもを英語圏に単身で送りこみ、さまざまな社会的問題が起きていました。そこで、ニュージーランドでは、一定の手続きは必要ですが、子どもの語学留学に保護者が同行するための滞在許可(ガーディアン・ビザ)が取れるようになりました。

1997年のアジア通貨危機や2008年のリーマンショックなど社会経済的な影響が、韓国人の海外流出数には顕著に表れています。ニュージーランドの民族人口統計や学生統計を見ますと、韓国人の移民数が1991年からの10年間で930人から 19,026人と20倍になったこともあります。なお、ニュージーランドの「園の現場でアジア人が急増」した様子は、『【第7回】ニュージーランドの多様な幼児教育と育児支援サービス』に当時の実状をレポートしています。

また、「英語専攻」を志願する学生や私費学生の数も1997年から現在までの累計では、韓国人が中国人についで多い結果となっています。統計上で韓国人数を時系列に眺めると、過去に人数が落ち込んでいる年度は、経済不況の影響やニュージーランド政府の移民政策との関係が如実に反映しています。

韓国で子どもを英語留学させるときは、グローバル社会に向けて現地で英語能力はもとより、国際的なコミュニケーション・スキルや自己表現力を身につけて、帰国後、韓国での有利な受験や就職など確かな位置をと親は思い描いています。また、その一方では、大学入試に向けて幼児期からの習い事や塾に明け暮れる日々に懐疑的になり、移住も視野にいれて親戚の家などへ寄宿させるケースも多くあるようです。

そのような中で、2008年6月8日のニューヨク・タイムスに載ったニュージーランド・オークランド発の記事には、韓国教育開発院の調査によると、2006年には小学校から高校まで29,511人もの子ども達が韓国から海外へ出て行き、それは2004年の倍近くで、2000年のほぼ7倍にも達していると報じられていました。http://www.nytimes.com/2008/06/08/world/asia/08geese.html?scp=1&sq=for%20english%20studies,%20Koreans%20say%20goodbye%20to%20Dad&st=cse

さらに、この記事では本国に留まり2つの家計を支える韓国の父親像を3つのタイプで紹介しています。一つ目は留学先の妻子に渡り鳥のように会いに行く、従来から有名な『キロギアッパ:渡り鳥(雁)父さん』。 それより、さらに財力があっていつでも海外へ自由に行き来ができる『鷹父さん』。 そして、1人孤独に取り残されている可哀そうな『ペンギン父さん』を、それぞれ対比させていました。その一方では、母親が子どもの教育のために、より良い環境を求めて海外へまでも奔走する実態を、『孟母三遷』を引き合いに出していました。

先述した「英語村」や「済州国際教育都市プロジェクト」の基底には、このように国の内外に拡散する親子や夫婦を本来の家族像に復元したい官民合意の願いも込められています。

韓国では、ご存じのように、儒教の教えが色濃く教育や子育て生活に引き継がれています。父親や年長者を敬う心で礼を尽くす。それと同時に、科挙の流れをくむ高い教育至上主義が社会に根づいています。

【第22回】 韓国での伝統文化教育と生態幼児教育プログラム』でご紹介したような、伝統教育の一環として、礼儀作法や伝承遊び、楽器や舞踊の伝統芸術を保育教育プログラムに組み込んでいる園は全国的に少なくありません。そして、園の教育目標として、「人性教育」を掲げています。韓国人の「人性教育」とは、日本語の「全人格教育」とか「人間性教育」以上の意味があるようです。

人としての礼節、社会的規範や家族の役割遂行も果たし、勉学にいそしむ。大学受験に向けて幼児や小学校のときから、英語はもとより主要教科の他に、スポーツや音楽、美術など習い事の「学院」での先取りした才能開発が盛んです。

さらに、儒教の礼儀作法を教える山村の伝統的な寺子屋(ソダン)へと子ども合宿させるなど、礼節を重んじる「人性教育」を韓国人のアイデンティとしながら、英語による「グローバル化教育」も推進している現状があります。

オールラウンドな教育を子どもに投資できる親はほんの数パーセントの人達かもしれません。しかしながら、少子化社会の子どもの将来に夢を託して、それらを追従する多くのフォロワーが存在しています。韓国で私が実施した園児の保護者への質問紙による調査研究では、親の学歴や職業を越えて教育期待感は一様に高い結果で共通していました。 参照:拙著『多文化子育て』学研

韓国の母親が子どもの教育に熱心になる要因としては、母親としての務めを果たしていると家族や親戚からも認められて、社会的支持を得ている長い歴史があり、その背後には韓国の社会経済構造が大きく影響していると思われます。

現在の日本でも、偏差値の高い中学受験を経て有名大学に入学し一流企業に就職して・・・という従来型の成功コースを目ざす親子は大勢いるでしょうが、最後に目ざす一流企業が必ずしも安泰ではなくなっているのが現況です。しかし、韓国の場合には、日本以上に就職や待遇に最終学歴や学校格差が現存していることも見逃せません。また、隣国の台湾と同じように北の脅威を感じながら暮らしているために、親世代には中国人とは異なった意味での「個人能力志向」が根づいており、「国の内外で通用する個人資産としての教育」が求められているのではないでしょうか。

☆忙しい小学生の週間スケジュール
それでは、実際に小学生はどのような習い事をしているのでしょうか。いくつかの習い事の学院を訪ねて、お話を伺いました。

まず、英語塾です。小学1年生から中学3年生までが通う「E-CHAPTERS」ですが、ここは学校の放課後には、午後1時から夜9時までいつでも自由に来ても良いシステムになっています。床から天井までびっしりと教材や英語の図書が詰まった壁で囲まれています。

「室内はアメリカの図書館をイメージして作りました」と語るディレクターのSun Hwa Lee先生。 もともと彼女は韓国語の本の読み聞かせのセミナーに参加して、それから英語の本を読むことに関心を寄せるようになったそうです。

CDを聴きながら読書。その後は先生とQ&A 復習テストはパソコンでゲーム感覚

この英語塾は読書力をつけることを中心にしており、14万冊の本からアメリカの教科書に載っている本、賞をとったベストセラーなどを選択して、1人ひとりの子どもの興味や能力に合った本を選び、そのCDを聴きながら個別に本を読み進めています。140頁の本を2時間くらいで繰り返し読んでいる子や興味のある子は4時間以上も夢中になって、CDを聴いているとか。

本を読み終わると、内容によってはサマリーをまとめたり、感想を書いたりもします。先生と個人的にその本に関してのやりとりを英語で行い、パソコンでゲーム形式のQ&Aをしながら、復習テストをします。

保護者は家からホームページにアクセスしてパスワードで子どもの進度をチェックすることができます。親はどうしても子どものレベルが気になるようですが、子どもが本好きになるには、むずかしい本を読破させるより、実力より少し易しい本を選んで、自宅でも気軽に沢山読める環境づくりをするように勧めているそうです。

ここからは外国語中学校へ進む子もいて、英会話の塾ではなくて、話すために聴ける力をつけて、目と耳で文章を覚えていく独特な方法で成果をあげているようです。「いま通っている子ども達が、将来にわたって、ここで英語の本を好きなだけ読める楽しみを覚えて、自分専用の図書館だと思ってくれれば嬉しい」とLee先生は語っていました。

英語塾が入っているビルもそうでしたが、韓国や台湾の都市部では一つのビルに学習塾が雑居している所が多く、さらにそれらの雑居ビルが集中している地域もいくつかあります。そこには、生物や化学など実験をしながら覚えていく理科系の塾も沢山揃っています。天文学や物理を教えている塾や生物の解剖をしている塾も訪問しましたが、コンクールなどにも応募して、学校のクラブ活動の延長のような雰囲気でした。

指導する先生も顧問や先輩のように和気あいあいで進めていました。その一つWeizmann・才能開発教室の責任者であるBum Jin Lee先生は、「教科のための学習ではなくて、子ども達に小さなときから自然環境や物事の成り立ちに興味をもって、“科学する目と探索する行動力”を養いたい」と力強く語っていました。
そのビルから一歩外へ出ると、夜遅くまで大勢の小学生が習い事を掛け持ちしている様子が伝わってきました。

廊下やロビーには賞状、標本や図表が展示 小学生を対象にした理系の学習塾も人気 ブンダン・ユース・オーケストラの練習風景

そこで、別の日に、小学5年生の男の子が放課後にどのような課外活動をするのか同行させてもらいました。彼は、城南市のブンダン・ユース・オーケストラのメンバーで、クラリネットのパートを担当しています。このオーケストラの編成は小学生から高校生まで総勢80名もいて週に一度の練習があります。

アンサンブルクラスとオーケストラクラスがあって、それぞれのパートを音大出身の先生達が指導しており、全体のバランスやレベルを保つ役割を果たしていました。指揮者のHoung Seok Kimさんはチェリストで、大学のストリングスでも指揮をしているそうです。

人数が多いので練習日の場所を確保するのもオーケストラのディレクターをしているMi Ju Ohさんの仕事です。彼女は音楽の専門家でバイオリンの先生をしていた経験もありますが、大勢で奏でるオーケストラの魅力を子ども達に知ってもらいたく自力で一から立ち上げました。しかも、結成1年目からコンサートや大きなイヴェントにも参加する機会を得て、今年は日本のオーケストラとも交流演奏会を予定しています。

夕方4時から6時までが練習時間です。終わると軽食が用意してあり、みんなで黙々と空腹を満たしていました。ところが、その子はこれで終わりではなくて、その後は車で移動して夜9時まで週2~3回のアイスホッケー練習のために、オリンピック・スケートセンターへと駆けつけたのです。

つぎに行ったドラゴンズ・アイスホッケー・クラブも和気あいあいとした本格的なチームでした。団長のSol Gill Ohさんは大学時代から選手経験があり、その後実業団に入り、現在はテレビでスポーツ解説の仕事もしているそうです。監督のKee Hee Kangさんは、このクラブのコーチをしながら大学でスポーツ社会学の教鞭をとっています。お二人の大きな笑顔と声に元気をもらいました。

夜遅くても元気いっぱい

Oh団長は、小学校からアイスホッケーをするメリットとして、子ども同士の社会性や協調性が養われるし、彼自身も練習や試合を通して子どもが体力的にも精神的にも育っていくのを見守るのが何よりの楽しみだと語っていました。日本のチームとの交流親善試合もしているそうです。

40人のクラブの子ども達を7人の先生が交代で指導しています。アイスホッケーの装具は子ども用でも10Kgと重いので、親が車で運ぶことになります。ギャラリーで観戦している父親達が集まって、ついに「パパドラゴン」チームを結成。リンクの空き時間の関係で、なんと夜の10時半から12時という深夜が練習時間になったとか。父親からは、練習日と前日は“休肝日”になって良かったという発言もありました。

練習の前後に個人的な伝達事項

アメリカでは4~5歳から始める子ども達も多いアイスホッケーですが、ここでは小学生が中心。海外から帰国した子ども、これから海外へ留学をする子どもや親の仕事で行く前に、語学力だけではなくて、楽器などの音楽や本場でプレーしたいスポーツを先取りして始めさせる親もいるようです。

語学力だけではなくて、子どもの幼児期から「言語や民族を越えた」コミュニケーション・ツールの教育にも熱心な韓国の親達の共通点は、自分自身の海外生活経験を子どもの教育にも活かしていることでした。

ページトップへ戻る